この間のGas Glass Primer.で「ぼかし際」の心配ご無用?続きです。

 やはり、この疑問に答えは「YES」です。

 前回、補修塗装の際に「ぼかす」エリアに細かいペーパーで傷(足)を付ける代わりにGas Glass Primer.で処理して頂ければ「ぼかし際」が出ないというか、そもそも「ぼかし際」という概念がなくなるとお話しました。
 では、例えば広範囲にGas Glass Primer.で処理し、その後にクリアーをかけるエリアが狭くて済んだ場合、即ち、旧塗膜の上にGas Glass Primer.処理で形成したシリカの粒子のみが載っている状態のエリアはどうなるのか?

 このような質問を受ける事が多くあります。

 先ず適切にGas Glass Primer.で処理しただけの状態では旧塗膜の見た目は全く変わりません。
 しかし厳密には非常に微細なシリカの粒子が表面を覆っていて、傷はついていませんが、表面に足が付いたのと同じ状態です。
 この上に、塗料やクリアーを塗ればしっかりと下の塗膜と密着するのですが、塗らない場合は、シリカの粒子が空気に触れている状態です。

 実は、このシリカの粒子は永遠に表面に存在する訳ではなく、湿気で劣化し最終的には消えてなくなります。
その場所の環境によりますが、長くても1週間程度でしょうか。
 又クリアー塗装の後、ポリッシングされると思いますが、ポリッシングすれば、反応していない空気に触れているシリカの粒子は取れてしまいます。
 結果的に、「ぼかし際」の原因となる傷が無いエリアにきっちりと塗装が密着し、旧塗膜との物理的な境目が無くなる訳です。

 次回はもう少し深く掘り下げるようにします。

 

 

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