弊社サイトのお知らせ欄でご案内のとおり、自動車補修業界向けの月刊誌「ボデーショップレポート(BSR)」の2021年9月号にインタビュー記事が掲載されました。
 そこで今回は、記事ではあまり触れていない、弊社とSpectratek UVLEDとの出会いについて投稿します。

AMH Canada社のアリ・オスマニ社長からの連絡

 2019年の初め頃、30年近く前からお付き合いのあったAMH Canada社のアリ・オスマニ社長から突然連絡がありました。
「今、世界中でUV硬化技術を利用したプライマーサフェーサーが注目を浴びている。日本ではどうか」という話でした。
聞けば、AMH Canadaでは従来からの溶接機に加えてUV照射器も手がけており、世界中で普及しつつあるとのこと。

  同年の春、さっそくオスマニ社長が来日され、いろいろな話を聞きました。(実は実はここから私たちも劇的な変化に巻き込まれていきますが、まあそれは置いておいて…)
 日本以外の諸外国では生産性を上げる事が非常に重要視されており、UV硬化技術が飛躍的に進んでいること。
 そのため、大手塗料メーカーがこぞってUV技術を利用した塗料、主にUVプライマーサフェーサーを上市しているとのこと。

 当時の日本では、我々の印象ですが、生産性の向上を謳う塗料メーカーや塗料販売店は多くてもUVサフェーサーを積極的に勧めているところは少なく、その結果日本ではUVサフェーサーの導入されているケースが比較的少なかったように思います。
 一方、特化則対応の関係でスチレンフリーの商品が求められ、従来の溶剤型パテの代替えとしてUV硬化パテが脚光を浴び始めていました。
 日本のお客様にとってUV技術導入のきっかけは、どちらかと言えば、生産性の向上より環境や健康への配慮の方が主眼だったと思います。

オスマニ社長との同行で考えたこと

 初回の来日からほどなくして、我々はAMHのオスマニ社長と日本国中を回る事にしました。
 当初、私にはUVに関する知識がほとんど無く、皆様に教えて頂いているうちに色々な事を知っていきました。「鈴木さん、このUV照射器で何を硬化させるつもり?」「価格が高すぎる」など、いろいろと言われたのを思い出します。

 この時の経験が、諸外国では生産性が飛躍的に向上する事からスタンダードになりつつあるUVサフェーサーが、何故日本で普及していないのかをよくよく考えてみる機会になりました。

 結論の1つとして行きついたのが「UVサフェーサーの本当の良さを引き出すことが出来る照射器が今の日本には無いのではないか」という事でした。
 ここから、ますますUVLED照射器に興味がわき、現在に至ります。

UV LED照射器を選ぶときにお願いしたいこと

 そんな私ですが、いろいろとお客様の話を聞いたりテストした結果から分かった「UV照射器を選ぶ時に考慮すべきポイント」をお伝えしたいと思います。

 最重要視するべきポイントは、

  • 作業性が良い事(飛躍的に作業時間とコストを削減できる)
  • 確実な硬化をもたらす事(高品質な仕上がりはその後の作業に好影響)
  • 故障が無く長寿命である事(結果的にトータルコストが安くつく)

という3点だと思います。

 装置を購入される際は、やはり価格が非常に重要な要因の一つだと感じます。
しかし、ことUV照射機においては多くの場合、価格の安い照射器には安いなりの、価格の高い照射器には高いなりの理由があるのも事実です。

 UV技術によるパテやサフェーサー硬化作業は自動車補修業界では、すべての作業に先駆けて行う下地作業の中心となる作業です。その仕上がりの品質と確実さがその後の作業に影響を及ぼします。
目先の価格だけにとらわれず、出来れば実際に試してみる事も含め、総合的に判断される事をお勧めしております。

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